ヒートマップツールのバージョンアップ
今回は前回のヒートマップツールをバージョンアップした話です。
開発経緯などは以下からどうぞ
Lens.orgのヒートマップ分析機能が便利なので同じようなツールを作ってみた。 | patent & marketing (patent-and-marketing.com)
このヒートマップツールは、IPCの集計結果をパワーポイントなどに貼付けて分析結果を示すためのツールなのですが、前回作ったツールでは赤が最大で白が最小となるようなグラデーションで件数の大小を表現していました。このため、実際の規模や絶対値での比較はしにくいという問題がありました。また、全てのコマサブクラスが表示され分類のコードの全桁も表示されされているため、同じサブクラスのコマがわかりにくいという問題もありました。
ということで、そのあたりを修正しました。
具体的には、件数とコードの間に件数に応じた長さのバーを表示し、このバーの長さを最大の件数のコマで最大の長さにするようにしました。これにより、通常の棒グラフのように棒の長さで絶対値同士を比較することで比較をし易くしました。ここでは具体的には説明しませんが数式を使ってバーを表現しています。
また、このヒートマップで最初に登場するサブクラス及び一番左のコマのサブクラスのみでコードの全桁を表示し、それ以外はメイングループ以下の数字とスラッシュ(/)の組み合わせだけを表示しています。さらに、全桁のコードが表示されるコマのコードについては太字にして少しでも目立つようにしています。これにより、同じサブクラスのコマを分かりやすくして、そのサブクラス内で具体的にどんな技術に関する出願があるか分かりやすく表示できるようになったと思います。
自作ツールは好きなように設定を変えられるため、このような小回りが効くのがいいですね。
ということで、今回は前回作った特許分類のヒートマップ作成ツールのバージョンアップについて紹介しました。弊所ではこのツールを含め様々な特許情報分析の手法を用意しており、クライアントの要望に沿った分析手法の開発も行っています(なお、弊所では顧問契約をしていただいているクライアント様には弊所開発のツールを自由に利用して頂いています)。
また、このような分析手法に関する個別指導・セミナーや、個別の分析プロジェクトについても対応可能です。ご相談などありましたら管理人の特許事務所のページからお知らせください。
よろしくお願いします。