2社の出願のIPCを比較するツールを開発した話

今回の記事は、2社の出願について付与されるIPCを比較するツールを開発した話です。

このツールでは、例えば、http://lens.orgなどで取得した比較する2社のトップ100位まで等のIPCと件数を貼り付けると、まず2グループの出願の集団に付与された分類をOR演算で集計して重複部分を削除して自動で合成し、抽出されたIPCについて各社の出願件数等を集計をします。
そのうえで、2つ前の記事で説明した条件付き書式を応用することで、一方の出願が多いIPCに色塗りしています。これにより、この一方の企業の強い分野を簡単に可視化できます。
さらに、サブグループ~クラスまで説明を読み込んで表示も行います。ついでに、旧分類などについては分類ごとに補充もできるようにしています。

特許情報分析というと単にグラフを作って終わりとなりがちですが、集計した結果にこのように必要な情報を付加することで分析をしやすくすることができます。

 ということで、今回は2社のIPCの比較をするツールについて紹介しました。弊所ではこのツールを含め様々な特許情報分析の手法を用意しており、クライアントの要望に沿った分析手法の開発も行っています(なお、弊所では顧問契約をしていただいているクライアント様には弊所開発のツールを自由に利用して頂いています)。
 また、このような分析手法に関する個別指導・セミナーや、個別の分析プロジェクトについても対応可能です。ご相談などありましたら管理人の特許事務所のページからお知らせください。
 よろしくお願いします。