複数のバランスシートを1つのグラフで表示する方法
今回の記事では、特許情報分析からは少し離れますが、エクセルの1つグラフで複数のバランスシート(B/S:貸借対照表)を描く方法を紹介します。
あるXユーザーさんが下の画像と同じように複数のバランスシートを1つグラフにまとめたものを作って公開しているのを目にして、エクセルで作っているのかと思ってすごい作図技術と勘違いし自分もやってみようと試しに作ってみたところ画像のように作図することができました。
この方法では、画像のように、Aにラベルを、C列以降の列にグラフで集計するデータをそれぞれ配置してます。
より具体的には、ラベルの1項目ごとに、3行ずつ使ってデータを入力します。
そして、資産の部(左側)の項目のデータと、負債の部と純資産の部(右側)の項目とのデータは、1行ずらして入力するようにします。
さらに、黄色に塗りつぶしたセルには半角スペースを入力しておきます。
このようなデータ構造として積み上げのバーチャートを作図することで、画像の右のように複数のバランスシートを1つのグラフに表示させることができます。
このような作図方法は、例えば経営戦略部門や経営企画部門であれば自社のBSを同業他社のBSとの比較をするのに使えますし、経理部門であれば自社BSについて過去実績と将来の計画を表示するような使い方もできます。
で、作った私の職業に鑑み、特許情報分析の分野でも何か使えないかと数日考えていたのですが、残念ながらよい使い方は思いつきませんでした。何か使い道あるんでしょうかね。
それから、オチになりますが、記事の最初に紹介したXのユーザーさんは実はpythonを使って作図していたようで、結果的にエクセルでこのようなグラフを作る方法は一般的に知られていない方法のようです。このため、この方法を試してBSの動向などをまとめたものを作図してみたら社内のメンバーやクライアントに驚いてもらえるかもしれませんので、よかったら試してみてください。
今回の記事は以上です。
弊所では今回説明したようなツール・手法など様々な特許情報分析の手法を鋭意開発しており、クライアントの要望に沿った分析手法の開発も行っています(なお、弊所では顧問契約をしていただいているクライアント様には弊所開発のツールを自由に利用して頂いています)。
また、このような分析手法に関する個別指導・セミナーや、個別の分析プロジェクトについても対応可能です。ご相談などありましたら管理人の特許事務所のページからお知らせください。
よろしくお願いします。