ChatGPTにMSワード用の平行置換マクロを作ってもらう
今回の記事では、ChatGPTを使って平行置換マクロを作った話を紹介します。
例えば、契約書などで甲と乙を入れ替えたいような場合には、甲を丙に置換して、乙を甲に置換して、丙を乙に置換する3工程を踏む必要があります(もちろん契約書中に丙が存在しない前提です)。
しかし、それは面倒ということで、入れ替える2語だけ指定したら自動的に置き換えてくれると便利なのではと考え、MSワード用のアドインを作成すべくChatGPTと問答を始めました。
まずChatGPTに以下のようなプロンプトからスタートして、できたVBAコードをワードファイルで実行しエラーを説明しながら修正していきました。
そんなこんなでマクロが完成したので、試しに以下の文について置き換えた例を紹介します。
このような文がある状態で、ツールを起動すると下のような2つの置換語を指定するダイアログが表示されます(自家用なのでラベルやデザインなどは適当です)。
ここで、例えば置換語として「甲」と「乙」とを入力してOKを押すと
以下のように甲と乙が入れ替わりました。
私の場合、契約書を扱うことはあまり多くないのですが、法務部門の人や弁護士など契約書の専門家なら役に立つのかも知れませんので、上記のツールを作成した際のChatGPTとのやりとりを載せておきます。よければ参考にしてみてください。
https://chat.openai.com/share/be11bb29-a820-4e15-af88-e0cf3fcb6800
このツールを作った動機の一つとして弁理士の業務として明細書で符号を入れ替えたい場合も稀にあるので、そのような役に立つのかなと思ったのですが、まだ1度も実用したことはありません。そのうち役に立つといいですね。
今回の記事は以上です。
弊所では今回説明したような手法・ツールなど様々な特許情報分析の手法を鋭意開発しており、クライアントの要望に沿った分析手法の開発も行っています(なお、弊所では顧問契約をしていただいているクライアント様には弊所開発のツールを自由に利用して頂いています)。
また、このような分析手法に関する個別指導・セミナーや、個別の分析プロジェクトについても対応可能です。ご相談などありましたら管理人の特許事務所のページからお知らせください。
よろしくお願いします。