J-PlatPatのCSVを使った少し変わった期間の分析の続き
今回の記事は、以下の記事の続きで、紹介した分析手法を掘り下げた話を紹介します。
J-PlatPatのCSVを使った少し変わった期間の分析 | patent & marketing (patent-and-marketing.com)
上記の記事では、ある母集団の出願のそれぞれについて、出願後経過期間と未公知期間との2軸を持つ散布図にプロットするように作図しました。
しかし、散布図も理解はしやすいものの正確な割合などを把握することはできません。
そこで、バーチャートで縦軸を100%にとって占有率を確認してみます。
そうすると、 最近になるほど短い期間で公知になっている出願が多くなっていることがわかります。特に、2021年では4ヶ月以下の期間で公知になっている出願が8割で、通常の公開期間である18月経過後に公知となっている出願が1割程度となっています。このため、かなり戦略的に権利化してることが明確になりました。
特許分類や出願人などで出願件数を集計するような分析だけでなく、今回の分析のように集計方法を変えて分析してみることで思ってもいなかった結果が得られることもあるのが特許情報分析の醍醐味ではないかと思います。
今回の記事は以上です。
この記事などについてお問い合わせなどありましたら右上のリンクから管理人の特許事務所のホームページにアクセスしていただき、お知らせいただければと思います。