IPCマンダラートという集計・作図手法の開発(NVIDIA社のグローバル出願を題材に)
今日作った「表からマンダラートに並び替える数式」を見ていたら思いついたので、特定の出願母集団に付与されたIPCのクラスとサブクラスの件数を使ったマンダラートを作ってみました。
この例では、生成AIで人気のNVIDIA社のグローバル出願約5000ファミリーを対象に集計して作図しています。
生成AIのサーバーに使用されるGPUのメーカとして一躍脚光を浴びているわけですが、GPUの計算に関連するような分類である「計算;計数(G06)」のなかでも「デジタルデータ処理(G06F)」に関する件数が多いことが解ります。また、次点で多い画像データ処理(G06T)はGPUの元の用途であるグラフィックス関連の分類ですし、次に多い「特定の計算モデル~(G06N)」はAI関係の分類で完全に生成AIに関する分野ですね。まあそりゃそうかという感じの結果です。
集計・作図手法で考えると、マンダラートの上に書いているように、クラス及びサブクラスは左上から時計回りでコード順に並んでいます。
それぞれの中心の項目のまわりに8項目が左上からぐるっと一回りに並んで配置されているので意味を持たせられるのはいいですね。この例のようなコード順でもいいですし、何かのストーリーを要約するような場合にもこのような並べ方にするのは便利かも知れません。
先に作ったマンダラートのように普通にWRAPCOLS/WRAPROWSで並べてしまうと縦方向又は横方向に並んだ行又は列が3つ配置される形になるので、意味を持たせにくいと言う問題があるので、このような形がよいなと思って並び順を変更するように数式を調整しました。
この例では、コード順に並べているので件数が多い項目が分かりにくいと言う問題もありますが、件数が多い順に一回りに配置することもできます。
今回のような配置にした場合の問題への対策としては、件数に応じて色を変化させるようなこともVBAを使えばできますが、今回はそこまでは加工しないでおこうかと思います。
以上です。